新・ドラマ囲炉裏の会

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告白、読後感想♪



いやもうすごかった。
一気読みっていうの?(笑)
まるで蕎麦を食べてるみたいに文字がツルツル入ってきた。
面白いって言葉使ったら不謹慎かもしれないけど、
でもものすごく面白かった。

しかも、読者にまる投げしたようなラスト、これも私は気に入っている。
きれいにまとめるわけでもなく、え?という終わり方、
そこにはどちらかというと後味の悪い読後感、
と言われても仕方ない雰囲気さえあって…


ただ、この作品、誰が主人公というわけではないんだけど、
強いて言えば、読者は事件の被害者遺族である教師森口の目線になりがち。
でも最後、その彼女までがああいうラストを辿ることで、
後味の悪さにつながってしまうのかなと思った。
でも…

裁判は、世の中の凡人を勘違いさせ、暴走させるのを食い止めるために必要、、、

犯人の少年と深く関わることになる少女、美月の言葉。
この言葉からわかるように、犯人たちはもちろんだけど、
一見、正義の剣を振りかざしている森口自身もまた
「勘違い」している側の人間であるという、その残酷さを描くことで、
根本的な過ちを作者は指摘したかったのではないかという気がした。

法が介入しないかぎり、人が人を裁いていはいけない。
しかし、その法に限界があったとき、
「勘違い」のマックスは悲劇を生みだすことになる。
だからちゃんと裁かなきゃいけないのだ、たとえ未成年でも、、、

何かのドラマで死刑シーンを見たとき、H市母子殺害事件の被害者遺族が言っていたこと言葉を思い出した。
「死刑制度」とは、犯人が自ら自分の命をもって罪を償うという意味だけではなく、
今から「死ぬ」という恐怖を知ることで、
自らが摘み取った命の尊さを実感することだと、、、

人って変な言い方だけど、体験してみないとわからないことって一杯あるもんね。
そういう意味で「死刑制度」は究極の「体験」なわけだ。

その実感ってヤツが、遺族たちには一番大切なんじゃないかなぁ、、、って思う。
犯人がその実感を感じてくれて初めて、被害者の命は決して戻ってはこないけど、
遺族たちはほんの少しは救われるのではないかと…
そのために、犯人を更正させる教育があったり、保護したり、
あるいは一時期は少年院のような場で拘束したりということもあるわけだけど、
でもその「効果」が現れない場合、最終的に「わからせる」手段って
やっぱり「究極の体験」しかないのではないかという気がする。

ここで遺族の森口が序盤に言っていた言葉がよみがえる。

道を踏み外して、その後更生した人よりも、
もともと道を踏み外すようなことをしなかった人の方がえらいに決まっています。


道を踏み外すことなくまじめに生きていた命を奪った犯人、
更生したのならまだしも、反省も全くしないでのうのうと生きているとしたら、
そして「法」の限界で裁くことなく、生き続けているとしたら、
被害者遺族は、自らの手で「わからせる」という方向に向かわないだろうか、、、

その是非は言わずと知れたことだ。
たとえどんなに辛くても、被害者遺族が犯人を直接裁いてはならない。
だから、そんな二次災害の犠牲者を出すようなことを未然に防ぐためにも、
罪を犯した人間への裁き、というのは、もっともっと深く追及すべきなんだと思う。
○○歳以下は、、なんていう一辺倒な法律ではなく、
事件の深刻さによると私は思うなぁ~

しかし、この平易な文体で、
ここまで核心のつける文が書けるってやはりすごい☆
本当にここニ、三日楽しかったなぁ~♪

映画は、見に行けるかどうかはわからないけれど、DVDになったら絶対見ようとは思っているよ
松さんの最初の長セリフは絶対見たいから♪

  • [No Tag]

*Comment

アビーさんへ 

> 今でも、疑問なんですが
> 私は、森口先生の嘘だと思いました。
> 小説では、どうなっていますか?
> あれが、嘘で無かったら無差別大量殺人ですよ。
> 復讐容認派の私でさえ、許し難いです。
> 復讐はピンポイントで十分です。

彼の○○がいる研究室だけ、のことですむのか、
そのへんがイマイチはっきりしないんですが、
建物だったら大変な惨事になりますよねぇ、、、
私も森口のあの行動には疑問を抱きますよ。
  • posted by ピック 
  • URL 
  • 2010.06/21 20:50分 
  • [編集]

爆破の真偽? 

今でも、疑問なんですが
私は、森口先生の嘘だと思いました。
小説では、どうなっていますか?
あれが、嘘で無かったら無差別大量殺人ですよ。
復讐容認派の私でさえ、許し難いです。
復讐はピンポイントで十分です。
  • posted by アビー 
  • URL 
  • 2010.06/19 21:27分 
  • [編集]

アビーさんへ 

> 但し、演出や描写が残虐でR-15には納得でした。
> ホラー映画ほどではないにせよ、あまり気持ちの良い画面では無かったですね。
> いたたまれず、中座された年配の方もいました。

原作にはあまり残虐なシーンがないんですよ。
どこをそういう風にしたのかな?
少年Aの性癖の異常性を際立たせるためにそういう演出にしたのかもしれませんね。

> 復讐心は分ります。
> 法が適切に裁いてくれない以上
> 知恵がまわるなら、「自らの手で審判をくだしたい!」と思うでしょう。
> その気持ちは、良く伝わってきました。

ですよね。
大切な人を失った場合、森口のようには絶対しない、とは私も言いきれません。
だから何も失ってない我々が、彼女の行動を非難はできないとやっぱり私も思うんです。
だからこそ、被害者遺族の心が少しでも救われるように、
法は、そういう人々をもっと守っていくべきですよね。

> エンドロールで流れるオンブラマイフ(ピアノ版)が
> 映画全体の暗さを救っていたように思えました。

そういう演出はやはり映画を見ないとわからないですもんね。
やはりDVD化されたらレンタルしようと思います。
  • posted by ピック 
  • URL 
  • 2010.06/17 23:36分 
  • [編集]

ぴょんさんへ 

>人が人を裁くということをさも当たり前のように描写していて、それがこの湊さんの手法なんだろうけども、読んでいて僕は、どんどん嫌な気分になってしまいました(^_^;)

森口の目線がそうですからね~
私はその被害者のあり方が、不完全な法律が生み出した悲劇のように感じたんですが、
確かにいい気持ちになれる話ではないと私も思います。

> ピックさんの言うとおり、登場人物が皆ゆがんでしまっているのに、それに気がついていないんですね。でも、それって実際社会でもあるなぁと感じてしまいました。

ぴょんさんの感想をお聞きして、作者のメッセージは届いているとしても、
それを伝えるための過程に、共感が持てない場合が、
ドラマでもこういった本でもあるなぁ~って思ってしまいました。
たとえば、暴力シーンが多い作品なんて、崇高なメッセージを伝えようとしていても、
私も見る前から敬遠しちゃいますしね。

> 読み終わってもう一度読みたい、と思える本に出会いたかったかな~

ジャンルの問題もあるような気がします。
こういった社会性の強い作品は感動作じゃないので、もう一度読もうとはあまり思いませんよね(^_^;)
  • posted by ピック 
  • URL 
  • 2010.06/17 23:29分 
  • [編集]

映画、見ました 

森口先生の被害者感情には、共感できました。
少年法に守られて残虐な罪を犯す未成年者への憤りは
当然です。
加害者が反省し罪を償ったとしても、かけがえのない我が子は戻らないのに
反省もせず、むしろ勝ち誇ったかのように振る舞っている・・・許せるはずがないでしょう。
と、ここまでは賛同意見。

但し、演出や描写が残虐でR-15には納得でした。
ホラー映画ほどではないにせよ、あまり気持ちの良い画面では無かったですね。
いたたまれず、中座された年配の方もいました。


復讐心は分ります。
法が適切に裁いてくれない以上
知恵がまわるなら、「自らの手で審判をくだしたい!」と思うでしょう。
その気持ちは、良く伝わってきました。

手段として、おバカな熱血先生を利用したことも非難しようとは思いません。(巻き添えにはしても、彼を殺人犯に仕立てあげてはいませんから)

原作も読まず、いきなり映画ですから
どういう風に脚色されたのかは分りません。
さて、どっちが良かったのかな?

エンドロールで流れるオンブラマイフ(ピアノ版)が
映画全体の暗さを救っていたように思えました。
  • posted by アビー 
  • URL 
  • 2010.06/16 15:46分 
  • [編集]

僕はちょっとダメでした。 

こんばんわ、ピックさん。僕もほぼ一気読みでした。
この本の構成自体はすごく面白い描き方で、読みやすかったんだけども、人が人を裁くということをさも当たり前のように描写していて、それがこの湊さんの手法なんだろうけども、読んでいて僕は、どんどん嫌な気分になってしまいました(^_^;)

ピックさんの言うとおり、登場人物が皆ゆがんでしまっているのに、それに気がついていないんですね。でも、それって実際社会でもあるなぁと感じてしまいました。

読み終わってもう一度読みたい、と思える本に出会いたかったかな~
  • posted by びょん 
  • URL 
  • 2010.06/15 22:39分 
  • [編集]

うにくらげさんへ 

> 雑誌のインタビューで作者の湊かなえさんが、「最初に書いた結末は森口と少年Aが和解するものだった。編集さんに、これも悪くないけど自分にしか書けないラストを書けと言われた」ということをおっしゃっていましたよ。

その和解バージョンも読んでみたいですね。
森口がどういう風に納得したのか、少年Aがどう反省したのか、
すごく興味深いです。
  • posted by ピック 
  • URL 
  • 2010.06/14 21:53分 
  • [編集]

 

私もこれ、一気読みして、もう一度読み返しました。
ラストの後味の悪さは何とも言えませんが、私も嫌いではありません。
雑誌のインタビューで作者の湊かなえさんが、「最初に書いた結末は森口と少年Aが和解するものだった。編集さんに、これも悪くないけど自分にしか書けないラストを書けと言われた」ということをおっしゃっていましたよ。
  • posted by うにくらげ 
  • URL 
  • 2010.06/12 21:25分 
  • [編集]

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