新・ドラマ囲炉裏の会

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ヴィヨンの妻


監督 根岸吉太郎
出演 松たか子、浅野忠信
2009年 日本
★★

「ヴィヨンの妻」を見た。
浅野忠信と松たかこのツーショットは、実に情感に溢れていて、
大正という時代の哀切を見事に表現していたんだけど、
いかんせん、ストーリーがあまり好きではなかった。ストーリーというか、太宰の生き方が…
ちょっと差しさわりがある書き方になるかもしれなけれど、最近では、
太宰の破滅型性格を境界型人格障害とみる見方もあるという。


幼子と妻がいるのに、原稿料をすべて飲み代に使い果たし、
子供が熱があるのに「お医者に連れて行ったら宜しいでしょう」と他人事のように言う主人公。
結果、生活費のために飲み屋に働きに出た妻に嫉妬し、彼に思いを寄せている女性と無理心中してしまう。
殺人未遂容疑をかけられた夫を助けるために、好きでもない男に抱かれ、
最終的に夫を許しすべて受け入れる妻。
こんな男をなんで、肯定できるのだろう、、、なぜ肯定できるのか、、
それは作品を残した太宰だから、芸術家、太宰だから、、、

すべてが結果論から語られているところが不愉快だった。
芸術家なら、何をしても許される、ということなのか、、、

逆に言えば、何をしても許されるから、芸術、ということなのかもしれない。
そしてまたそういう生き方をしないと、純文学は生まれない、とすら言えるのかもしれない。
そう思えば、太宰の生き方は肯定せざるを得ないのだろう。
彼の遺した作品を、私は好きじゃないけれど、国家的には、それは国宝級の宝だから、
その作品が生まれるためなら、犠牲になった人がいても仕方ないという論理になるのだろう。
いや、究極から言うと、それは犠牲とはいえないのかも。

だからこの映画は、そういう前提のもとに作られた気がして、
何だか見ていて、少し乱暴に言えば、卑怯な気がした。
後生の彼の評価がわからないこの時代でも、
彼を認め、受け入れるだけの魅力が彼にあったということを、
作品の中であまり語られてなかったような気がするから、、、

しかし、浅野氏の書生姿、すごく素敵だったなぁ。。。
松さんのほつれ髪は言うまでもないよ♪
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*Comment

きっちょむさんへ 

> こういう人たちの常人には計り知れない世界感を疑似体験するということが、芸術を享受するということかもしれませんね。

そうなんだろうね、実際に生きて生活することに真摯である側の人間からしたら、
こういう生き方は決してできないから、だから彼らを通してそういう世界を垣間見ることが、芸術なのかもしれない。

> でも疑似体験ではなく現実の世界でこういう人たちにかかわると、一般人は振り回されてエライめにあうという…妻夫木君のように(笑)

アハハ、しかし彼女は芸術家?(笑)

> ちなみに松さん演じる妻も、何気にあっちの世界の人だと思うな~。
> ただ「耐えて支え続ける妻」っていうような一筋縄ではなく、結構ずうずうしいところが普通じゃないです^^;
> その辺のところ、松さん、上手に演じてましたね♪

それは私も見てて感じたんです。
だからあながち「犠牲」とも言えないのかなと、、、
そういう意味で、それを犠牲と思わせない、芸術の魅力、魔力(笑)みたいなものを、
太宰を通してもう少し突っ込んで描いてくれてたら、視聴側にも彼の生き方もありかと思わせることができたのではないかと、ちょっと残念なんですよ。
  • posted by ピック 
  • URL 
  • 2009.11/06 14:59分 
  • [編集]

アビーさんへ 

> 恥ずかしながら、国語の教科書に掲載されている「走れメロス」と「富嶽百景」しか読んいません。
> 「斜陽」を読もうと試みて、すぐに挫折しました。
> 全然、合わないんです。
> 同じことが今をときめく村上春樹にも言えます。
> 30代の頃に「ノルウェイの森」の文庫本を読み終えた直後、ごみ箱に捨てました。

全く同感です。
私も「人間失格」「ノルウェイの森」ともに全く受け付けませんでしたよ。
> 太宰治は、何ゆえに家庭を持ったのでしょう?
> 資格云々を言うのも野暮ですが、根なし草のような生き方しかできないなら
> それなりの人生を選ぶべきですよね。

そのへんの彼の生き方を「弱さ」ととらえるか、「ずるさ」ととらえるかで、
彼への好き嫌いが違ってきているような気がします。
私は絶対後者ですけどね、、、

> この映画を見てはいませんが、これに尽きると想像できます。

ソウル1945にも言えることですが、こういった時代感がいいですよね。
  • posted by ピック 
  • URL 
  • 2009.11/06 14:54分 
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Re: ヴィヨンの妻 

お久しぶりです。(オフ会ではついこの間お会いしましたが^^)
私も太宰のような男はゴメンです~^^;

>そういう生き方をしないと、純文学は生まれない、とすら言えるのかもしれない。

こういう人たちの常人には計り知れない世界感を疑似体験するということが、芸術を享受するということかもしれませんね。

でも疑似体験ではなく現実の世界でこういう人たちにかかわると、一般人は振り回されてエライめにあうという…妻夫木君のように(笑)

ちなみに松さん演じる妻も、何気にあっちの世界の人だと思うな~。
ただ「耐えて支え続ける妻」っていうような一筋縄ではなく、結構ずうずうしいところが普通じゃないです^^;
その辺のところ、松さん、上手に演じてましたね♪
  • posted by きっちょむ 
  • URL 
  • 2009.11/03 17:37分 
  • [編集]

アンチ太宰 

数多くの太宰ファンの方々には申し訳ないですが
私も太宰治は、生き方、作品ともに好きではありません。
恥ずかしながら、国語の教科書に掲載されている「走れメロス」と「富嶽百景」しか読んいません。
「斜陽」を読もうと試みて、すぐに挫折しました。
全然、合わないんです。
同じことが今をときめく村上春樹にも言えます。
30代の頃に「ノルウェイの森」の文庫本を読み終えた直後、ごみ箱に捨てました。

太宰治は、何ゆえに家庭を持ったのでしょう?
資格云々を言うのも野暮ですが、根なし草のような生き方しかできないなら
それなりの人生を選ぶべきですよね。


>浅野忠信と松たかこのツーショットは、実に情感に溢れていて
大正という時代の哀切を見事に表現していたんだけど

>しかし、浅野氏の書生姿、すごく素敵だったなぁ。。。
松さんのほつれ髪は言うまでもないよ♪

この映画を見てはいませんが、これに尽きると想像できます。
  • posted by アビー 
  • URL 
  • 2009.11/03 13:39分 
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